災害に備えて

~居住者のタイプに合わせた情報発信~

災害マニュアルの作成や防災訓練の実施が必要なことは説明するまでもありません。
災害発生時に利用できる非常用のマンホール式トイレ・かまど・飲料水生成システム・
テント等の設備や食糧・水・医薬品等の備蓄も重要でしょう。
しかし、そうした準備とともに居住者のコミュニケーションは非常に重要です。

災害マニュアルを読んでいなかったり
防災訓練を行っても参加しない居住者もいるでしょうし、
隣近所の付き合いがほとんどない居住者もいると思います。
いくら普段から隣近所とのコミュニケーションをとるように言ったとしても、
それが嫌でマンションに住んでいる人もいるわけで、
ご近所付き合いが煩わしいと感じる人にとっては想像以上に難しい注文なのかもしれません。

そうしたさまざまなタイプの人々が暮らすマンションで、
居住者一人一人が大規模災害時にどのように行動すればいいのかを理解して、
いざという時に互いに協力するためには、
普段から居住者のタイプにあわせて様々な方法で情報を提供することが大切です。

つまり、居住者の多様性を理解し、
どんな方法でも、各居住者にとって一番便利な方法で災害発生時にどのように行動すればいいのかを知ってもらうことが大切なのです。

facebookやtwitterなどネットの世界では、
実際に会ったことがなくてもいろいろと情報を交換し、
意気投合し実際に会ってさらに親交を深めるということもあるわけですから、
最初から無理やり「リアルな近所付き合い」を強要しなくてもいいのです。

リアルな近所付き合いは目的ではなく、災害発生時に協力できる体制づくりが目的なのです。